退職するのがこんなに大変なものだと思いませんでした。弊社に迷惑をかけずにいかに円満退職するのか。
先週金曜日の夕方。O課長に呼ばれ会議室スペースへ。
席に着くとO課長から「……M部長に何か言われた?(俺と)同じようなこと言ってた?」と聞かれた。 私が怪訝そうな顔をすると「……いや、あれ以降M部長とそのことについて話してないからさ」取り繕うように付け加えた。
O課長にはM部長から言われたことありのままを話した。具体的な数字を挙げてishiiの会社の経営が危ういと言われたこと。 もう一度、彼に確認を取って最終的な返事を部長に報告するということ……など。
腕を組みながら聞いていたO課長は「そんな短期間に経営状態を確認するって言ってもねぇ……」と苦笑い。
ところで課長が今回私を呼んだ理由というのが、退職日を年度末(来年2月)まで延期してもらえないだろうか、というお願い。 基本的にはいつ退職するかは、退職したい旨を告げた日から2週間後(※1)であればいつでも良いため、あくまでも"お願い"という形になるわけです。
(※1)退職したい旨を告げた日から2週間後……法律的には。就業規則で退職届を提出してから1ヶ月後とか書かれている会社もあったりします。最終的には法律が優先されますが。
退職を延期してもらいたい理由として
- 筆者が今携わっているプロジェクトの改良の仕事が始まる予定で、それが2月末まで続く。
- この時期に抜けられると期間と人数的に考えて厳しいし、引き継ぎをしている時間もない。
- 今年度は前半、売り上げが計画通り達成出来ていないので後半でなんとか巻き返したい。
という点を挙げました。
退職したい旨を告げた時、10月20日を退職日として希望しました。希望日まであと1ヶ月あるとはいえ、今携わっているプロジェクトはかれこれ1年もの長期に渡るもの。 ここで退職となると引き継ぎに専念すれば終わるかも知れないが、改良の仕事をやりながらの引き継ぎはさすがに厳しい(※2)
(※2)さすがに厳しい……有給も消化したいし。
これがあまり親しみのない上司だったら「ハァ?それはそっちの都合だろ。そんなこと言われてもこっちはシラネーヨ」と断固拒否するところなのだが、 仕事以外にも色々とお世話になっているO課長たっての要望。 むげに断ることはできませんでした。
……人と関わる時間が長ければ長いほど"情"に縛られます。
しかし来年2月までというのは無謀。とりあえず「厳しいとは思いますけど、検討します」と答えざるを得ませんでした。
このことをいつishiiに相談しようかと迷っていたら、ヤツから監視されているのだろうか。ちょうど電話がかかってきた。 電話で彼に相談すると、最悪12月末までなら退職を引き延ばしてもらっても大丈夫という返事。 彼からは8月中に辞表を書いて9月から手伝って欲しいと言われていたので少し安心しました。
暫くのやり取りの後、彼はふと思いついたように「2月末までお願いされているのだったら週2日か3日だけ出勤して、残りは休み(=彼の仕事を手伝う)を貰えるよう交渉してみてはどうだ」 と提案してきた。満更悪くはない考えのように見えたが、果たして変則的な出勤を弊社が容認するかどうか。
なるべく円満退社を目指して早く退職したい自分。しかしO課長の要望もなるべく酌み取りたい。そしてishiiの思惑。 この板挟み状態に悩みは混迷を極めました。いったいどうすればよいのか。どの結論がベストなのか。
彼は"週2、3日出勤"案をよほど気に入ったのかどうか判らないが、電話口で盛んに「提案しろよー。言ってみなきゃわかんねーだろー。」と盛んに煽ってくる。 彼の言うことも尤もなのだが、北海道の某人気バラエティー番組のディレクターそっくりな言い方に段々と腹が立ってきた。 このまま話しても埒があかないと思い「帰宅してから電話をかけ直す」と伝え、この日は会社を出た。
とは言ったものの結局、金曜日は精神的疲労から帰る早々に寝てしまい約束をすっぽかす。翌土曜日は一日中だらだらと怠惰に過ごしてしまい現実逃避。自分の考えがまとまらず再びすっぽかす。 要するに最悪な状態になってしまった。…申し訳ない。
仕事のスケジュール上、O課長には連休明けには返答する必要があると思われたため、日曜日(=今日)には結論をまとめなければならないと思われた。 このままズルズルと先延ばしにしても事態は全く好転しないことは明らか。家に篭もって一日あれこれと考え、夜にishiiに電話で相談した。
彼の言う"週2、3日出勤"案は残念だけど承認できないこと。なぜなら自分がそんな中途半端な状態で仕事できないから。やはりキッパリと日にちを決めたい。 だがO課長のお願いも最大限考慮したい。結論として11月末日を退職日(=1ヶ月先延ばし)にしたい旨を告げた。
彼は私の考えに賛成してくれた。とにかく方針は決定した。11月末日を退職日として交渉すると。あとは自分の交渉次第。M部長に最終的な返事をどう切りだそうか……O課長にどう話を切り出そうか……など、まだまだ悩むことがてんこ盛り。 安息の日々はまだ訪れないようです。
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