第65回 レインボーブリッジ遊歩道散策・台場公園
みなさんは「お台場」の名前の由来を知っていますか?
知らず知らずのうちにマスコミに毒されていた私は、お台場=〇ジテレビぐらいにしか考えていませんでした。
お台場とは、江戸末期に黒船の脅威から江戸を守るために海上に作られた砲台の台場のことだったとは……。
己の無知さを恥じ入るばかりです。
そして、その"本物の"台場が公園として残されていたなんて。
さらにお台場にかかる橋と言えばレインボーブリッジ。
普段は車であっという間に通り過ぎてしまうところを、歩いて渡れることを知りました。
デートだけがお台場じゃない。
本物のお台場を見て、幕末に思いを馳せてみませんか?
台場公園
台場公園は国指定史跡である第三台場を公園として開放したものであり、海岸沿いの高台には、砲台跡、園内中央には、陣屋跡や火薬庫跡、
かまど跡があり歴史を感じることができます。
この第三台場は隣接する第六台場とともに「品川台場」として、2017年4月に続日本100名城に選定されました。
なお、第六台場は植物や野鳥の宝庫になっており、学術的にも貴重な場所として保全のため立入禁止となっています。
お台場海浜公園&台場公園 公園案内 | 海上公園なびwebサイトより
田町駅東口から道なりに行くだけでレインボーブリッジに着くはずが……。
何をとち狂ったか道に迷ってしまいました。川の上を東京モノレールが滑るように走っていました。
彷徨って歩いていると南極探検の記念碑があった。明治43年にここ芝浦埠頭から白瀬矗らが開南丸で南極探検に出発。
田町駅から徒歩20分。いよいよレインボーブリッジが見えてきました。遠くに見える橋脚がまさにレインボーブリッジ。
橋脚のふもとに入口があります。年中渡れるわけではなく営業時間が決まっています。
自転車に乗っては渡れません。台車を付けて手で押して渡ることができます。
こんな感じで自転車に台車を付けます。なかなかシュールな絵です。
台車は受付で借ります(写真は台場公園側)。事務所奥にもたくさんあるので足りなくなることはなさそうです。
南ルートと北ルートがあります。台場が見たかったので南ルートを選択。
ついにレインボーブリッジに立ちました。車がビュンビュン猛スピードで走ってきてなかなか怖い。
大半は檻のような柵の中を歩くのですが、ところどころ写真のように展望台っぽい場所もあります。
主塔部の展望台からお台場方面を望みます。奥にブジテレビ本社が、島が台場(第六台場)です。
品川埠頭です。赤色の場所に第5台場が、黄色の場所に第1台場がありましたが、埋め立てと共に埋没しました。
東京湾アクアラインの川崎人工島(風の塔)が見えます(40倍ズームで撮影)。
レインボーブリッジのループ部。電車は急勾配を上がれないので、このようなループ状のつくりになっています。
東京湾には様々な船が行き来しています。これは御座船「安宅丸」
KABA3(カバさん?)って舐めた名前だと思っていたら27日デビューの水陸両用バスTOKYO NO KABA(KABA3)の試運転だったようです。
台場はペリーの脅威に対して江戸湾防衛のために、わずか8ヵ月で作られた海上砲台。
前の写真だと展望が良さそうですが、実際はこんな感じ。柵の間から望遠で撮影しました。
第六台場の桟橋。史跡・自然保全のため立入禁止になっています。
そのため木々が密集し発見されたラピュタ状態。この木の下には、いったい何があるのか……。
この木々の下に、幕末の史跡がたくさんあるかと想像するとワクワクするのは私だけだろうか。
台場アンカレイジの展望台からは写真のような景色が見られるらしいが…。
燦然と輝く「レインボーブリッジ」の文字。今となってはフォントが古臭くてちょっとダサい。
第6台場に砂浜があった。何か目的があったのか、それとも自然に出来たのか。
上陸禁止の第6台場付近に不審船を発見!まさか接岸するつもりなのだろうか。
この防波堤は台場ではなく、昭和に入ってから作られたものらしい。
サウスルートの景色をぐるっと撮影してパノラマ風につなげてみました。天気が良い日の訪れたので本当に気分が良かった。この写真への直リンク
レインボーブリッジの上から海をのぞいてみた。あまりの高さに身も竦む……高い所はやはり苦手です。
レインボーブリッジからしか読めない台場公園の石碑。「史跡品川台場」と書いてある。現存しているのは第三台場と第六台場のみ。
レインボーブリッジから見た台場公園その1。土手に空いている穴は弾薬庫跡です。
レインボーブリッジから見た台場公園その2「桟橋」。おそらく当時のままだと思われます。
レインボーブリッジもこの右カーブを下りると終着点(台場方面)です。このカーブの造形美に魅せられます。
レインボーブリッジの橋の下をくぐって渡ります。車や電車では絶対に味わえない景色。
ノースルートから見られる景色をパノラマ風につなげて見た。都心方面が一望でき南側とは全く景色が違います。この写真への直リンク
スカイツリーが同時に見られるなんて素晴らしいではないでしょうか。
レインボーブリッジとお台場海浜公園は目の前です。家族連れは良いとしてカポーもワラワラと沸いていました。
お台場開発は迷走を極めていましたが、フジテレビ本社が移転してくれたおかげで現在の活気が生まれました。
台場公園でイチャイチャしているカポーが…!外国の脅威から日本を守るために建設したのに江川太郎左衛門も嘆いているに違いない。
台場公園です。外国船の砲台から狙われないように中央が窪んでいる構造になっています。
台場公園の案内板より。陣屋跡や弾薬庫跡などがあります。かまど場と砲台跡はレプリカ。
台場の中央から周囲の景色です。土手はかなりの高さがあり外の様子は分かりません。逆に言えば外からも内側は見られない。
陣屋跡。かつてはここに建物があり、大勢の武士が詰めていたのだろう。
陣屋跡から少し離れた場所にあった礎石。ここにも建物があったのだろうか。
ここは特に案内板に書かれていなかったのだが……何の跡だろう。
土手の上に砲台跡がありました。この砲台の模型がレプリカ。砲は東京湾の方に向いていた。
台場公園で外国人カポーが抱き合ってチュッチュッしてましたよ。お前らを打ち払うためにこの台場はあるんじゃ!
…と思ったら両方とも男性でした…。LBGT!LBGT!やっぱお台場ってすげーわ。
かまど跡(かまど自体はレプリカ)です。第三台場の防衛は忍藩の担当でした。慣れない任務に相当苦労したとか。