蘇るレオパルドン - 蘇る骨董品たち navi研

第12回蘇るレオパルドン

骨董品データ

商品名	レオパルドン
発売元	株式会社ポピー
発売	1978年頃
定価	不明
コメント	スパイダーマンが搭乗する巨大ロボ。ヒーローが巨大ロボに乗る設定はスーパー戦隊シリーズにも引き継がれた。

映画に便乗して復活

読者の皆様ご無沙汰しております。
骨董品を発掘すること早11回目。昨年は「今年こそ！」と意気込みを見せたものの、蓋を開けてみれば1年間でたったの1品。

なかなか有望なネタ骨董品に巡り会えずほとほと困り果てていたのですが、そんな矢先に2011年に映画「スパイダーマン4」の公開予定の話。

きっと2年後に"スパイダーマン"で検索する人が急増するに違いない。それを見越してのこの映画便乗企画。この骨董品をもって当研究室の中興の祖になる！

今回ご紹介する骨董品は超合金「レオパルドン」。キン肉マンに出てくる団体戦で次峰を勤め、わずか1ページで瞬殺された超人の名前では？と思ったアナタ。まだまだ若い。

ヒーローと巨大ロボ

世間では映画「スパイダーマン」シリーズの人気がかなりあるようです。
スパイダーマンといえば全身タイツを被った蜘蛛男。ビルの壁も何のその。障害物を乗り越えて悪を成敗する正義のヒーロー。

ところでなぜ映画に出てくるスパイダーマンは巨大ロボットに乗らないのでしょう？正義のヒーローは巨大ロボで悪を成敗するのが定番なのに……。

巨大ロボに乗らないスパイダーマンなんてスパイダーマンじゃないただのパチモノです。本物のスパイダーマンは巨大ロボットに乗るのです。こんな風に。

エエエエェェェェ(´Д｀)ェェェェエエエエ！ロボットかよｗｗｗｗ

き～み～は～な～ぜ～♪という歌詞を「お前がだよ」と、のしをつけてそのまま返したくなりますが……。
とにかく。日本版スパイダーマンが乗り込む巨大ロボット。それがこの「レオパルドン」なのです。

しかし何度聞いても飽きない良い歌です。

東映最強ロボ

日本版スパイダーマンを知らない人は「えっ、パクリかよ！」と思われるかもしれませんが、この日本版スパイダーマンもれっきとしたスパイダーマン。版権元に許可をとって制作されています。

しかし様々な思惑が絡み合ってなぜか巨大ロボ。東映ビデオ株式会社公式サイトによれば版権元に、

その体を張った生身による東映版・スパイダーアクションの数々に、原作者スタン・リー（スパイダーマン・超人ハルク・Ｘ‐メン・デアデビル等アメコミ生みの親）も、数ある実写版・スパイダーマンの中で、『日本版スパイダーマンだけは別格だ。レオパルドンは別として…』とコメントを残した程。

DVD スパイダーマン東映TVシリーズ DVD-BOX特集より

とまで言わしめた、まさに曰く付きの巨大ロボ。そしてこのレオパルドン。何が凄いかと言うとファンからは「最強ロボ」の称号を与えられるほどの強さ。
一説には特撮の制作費がかさむためとか、人間ドラマの描写に時間を割きすぎたため時間がなくなったなどと囁かれていますが、Wikipediaによれば

番組初期こそマシーンベムとの戦闘シーンが長かったレオパルドンだが、回を重ねるごとにドラマ部分の占める割合が大きくなり、戦闘シーンが短縮されていった。そのため、レオパルドンがマーベラーから変形した直後にソードビッカーを繰り出し、一撃でマシーンベムを倒すという展開が非常に多い[10]。東映は、レオパルドンに関して「特撮史上最強秒殺ロボットと謳われている」と公式サイト上で公表している。事実、最後の敵である巨大モンスター教授ですらレオパルドンに全くと言っていいほどダメージを与えられず、「鉄十字団は不滅だ―っ!!」との連呼も空しく、お決まり通りにソードビッカーで刺し貫かれあっけなく敗れ去った。

Wikipediaより

データ的にはレオパルドンが登場してから敵を撃破するまで、平均約30秒。最短で10秒弱という回もあったようです。(出典：レオパルドンの能力より)