1週間ほど前にご多分に漏れず自分にも「ねんきん特別便」が届いていた。
親宛のは特にヤバイと考えられていた1,030万人の1人(彼岸と対岸の年金参照)だったが、自分のはただの確認用。 特に珍しいものでもない。
本人が書いたかどうか知らないが、将来政治家を目指そうと考えている人は日ペンの美子ちゃんで修行しておいた方が良いかも知れない。
もし社民党の福島党首が厚生労働大臣だったら、ある意味それはそれで見てみたい気もするが。
それはさておき。
自分の場合は国民年金→厚生年金→国民年金なので情報も至ってシンプル。特に間違いもない。
しかしちょっとびっくりしたのは、別紙「ねんきん記録お知らせの見方」では
このように国民年金の欄では⑧欄の計で下の数字が大きいと"国民年金に未納"がある、とのことだが自分のを見てみると……。
払いすぎ キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!
一瞬ワクテカしていたものの、
……考えてみれば、以前に年1括の前払い手続きをしていたのだった(保険料を口座振替に切り替える参照)。
そんなことスッカリワスレテタヨ。
で、全部問題ないことを確認して今日返答の調査票を出してきましたとさ。
しかし「ねんきん特別便」も含む一連の騒動を見ていて思う。特にこのニュース
年金問題:ねんきん特別便、課題残したまま…今月発送終了 4100万人返答なく
持ち主が分からない年金記録の照合を進めるため、昨年12月からすべての受給者と加入者計1億873万人に送り始めた「ねんきん特別便」について、社会保険庁は今月中にすべての発送作業を終える。9月30日まで計8811万人に送られた特別便のうち、46・5%に当たる4100万人からは返答がなく、171万人分はあて先不明で届いていない。発送を終えても、課題は積み残される。
(以降省略)
8,811万人に送られたねんきん特別便のうち4,100万人(46.5%)からは返答がない。特に問題とされる1,030万人ですら回答数は655万人(63.5%)止まり……らしい。
当然の結果だと思う。
そもそも人間って自分のことにしか関心のない生き物だし、自分に関係があることですら"切迫して、かつ自分に不利益になる"という条件付きでないと先送りにしてしまうもの。
身に覚えがないだろうか「○月○日まで交通費や経費の請求をしろ」と言われていたにも関わらず、ついつい後回しにして結局忘れる。
顧客に口を酸っぱくして「納期を間に合わせためには、○日までに仕様を出せ」と言っているのに放置される。
そして、いざ自分に不利益が降りかかる段になって、初めてわぁわぁ騒ぎ出す……。
このねんきん特別便だって、自分の将来(老後)のことにも関わらず今、切羽詰まったことではないから関心は低い。忙しさにかまけて結局放置。返答なんてするわけがない。
返答しなかった人間が、数十年後になってから「知らなかった」「こんなはずではなかった」と騒ぎ出すのは目に見えているというのに………
国も手紙1通送りつけておいて「各自で見ておけ、何かあったら報告するように」とはあんまりだ。
例えば(※1)、店でタンスを買いました。家で見てみると購入したタンスには扉がありません。店に電話すると「店に持って来い、そうしたら交換か返金してやる」と言われたら……普通、客はブチ切れるわな。
本来だったらせめて1,030万人(←数が多すぎるが)とは、実際に対面して記録に漏れがないか確認するのがスジというものだろう。
(※1)例えば……あまり良い例えではないけれど。
多額の税金投入しておいて実施する対策はかなりいい加減。
兎にも角にも国としてはこれで責任の一部を国民に転嫁したのだから、返答しなかった人で万が一記録に間違いがあり数十年後に騒いだとしても 「なんであのとき確認して返答しなかったのですか」で終了、だろう。
と言うわけで、今回はまだ確認していない人はすぐ確認して返答しましょう、という啓蒙内容。不利益を被るのは結局自分なのだから。
もっとも一番笑えるのは、これだけ大騒ぎして多額の税金を投入しておいて
「結局破綻しちゃいました。ゴメンネ☆」
となることだが………その時は暴動だ。
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