面接の結果は……
教育委員会面接の後編。
2次試験再び
そして迎えた当日。
面接予定時間は14時だったが少し早め 20分前に市役所に到着。当然のごとく市役所は休みなので裏口の職員用通用口にまわった。
……職員用通用口には。
「教員採用選考面接会場入口」
なにやら厳めしい案内板に、思わず後ずさりしてしまった。1次試験、2次試験と運良く突破して、ほっと安心していたもの束の間。やはりここでも選考されるのだ。 戦いはまだ終わってなんていなかった。
14時からの面接グループは5人。そして20分前に着いたにも関わらず、すでに3人は待っていた……という真面目さ。まさか昨日から並んでいたわけではあるまいな。
適当に挨拶を交わし、最後5人目が集まったところで小声で情報交換。
5人の構成的には、現役大学生2人、昨年卒業 現講師1人、4年前卒業1人。というまだまだフレッシュな面々。……人生に疲れているのは自分だけかよorz
そして5人の教科は全員"理科"。なるほどこの5人の中から某市で採用する理科教員を選抜するというわけか。みなさん頑張って下さい。私はできれば高校が良いです。
予定時間より少し遅れて、職員に先導され面接会場へ。この辺りの雰囲気は2次試験の時そのまま。
そして面接会場への扉は開かれた。
"面談"だと信じ切っていた私は長テーブルの対面で条件面の確認をするものだとばかり思っていた。
ところが面接会場に入ると厳めしい面した面接官が3人。後方に3人。そして目の前には5脚の椅子"だけ"があった。
最初に面接官の紹介。
こちらが指導主事の○○さん、こちらが指導課なんとかの○○さん……(後方の3人は紹介なし)。どうやら教育委員会でかなりのお偉いさんの模様。
「それでは面接を始めます。まずは名前と住所をそれそれ言って下さい」
こうして面接は始まった。面接中は名前では呼ばれず、それぞれAさん~Eさんと呼ばれることが告げられた。
「それではまずは教員の志望動機、なぜ東京都を選んだのか、自己アピールを1人2分程度でお願いします」
(ぶっ……っ!)
コーヒー(←もちろんないけど)吹きそうになった。
最も聞かれないと思っていたことを聞かれるとは。
しかしみんなさすが2次試験を合格した精鋭たち。素晴らしい実績揃い。しかも自分以外の4人はみんな運動部の部長やら主将やらサークル長などなど……。
いったいどうなっているんだ。それにしてもよく自分がこの場に座っているものだ。他のメンバーのアピールを聞きながら本気でそう考えていた。
聞かれた内容をまとめると以下のような感じ。
- 志望動機、なぜ東京都か、自己アピール
- 某市の印象
- 理科室の管理で気をつけること
- 理科実験は何が大切か
- 自宅からの所要時間。引っ越しは予定しているか?
- どんな部活でも指導する気はあるか?
- (自分以外)部活の経験をどう生徒指導に活かすか
- (自分だけ)年齢が高いが自分より若い人間に指導を受けることをどう思うか
- (自分だけ)民間企業と違って土日に職務命令があることもあるが、大丈夫か
- (自分だけ)教育実習以降、学校経験がないが不安はないか
- (自分ともう1人)中学校の採用面接だが、よいか
部活指導は他の4人は「なんでもやります!頑張ります!」とアピール。正直凄い。
自分だけ「運動部……ですか、経験はないので不安ですが、本などを読んでやろうと思います……」と超消極的発言w
落とすなら落として頂戴。もうそんな心境。
というか質問が嫌らしい。
中学校での採用でも良いかと言われても、この場で「高校に空きはあるでしょうか」とは、とても言い出せない雰囲気が充満。もっと強くならなければ。
時間は約4、50分。
すべてが終わった。
サクラの結果
面接終了後に別室(会議室)で30分待つようにと指示された。
某掲示板とかの情報では結果は1週間後に電話連絡というケースが多いらしい。であるならば、なぜ別室で待たなければならないのか。そしてこの30分は……まさかシンキングタイムか?
扉が開いて「じゃぁ○○さんと○○さんはお帰り下さい」というパターンだろうか。
不合格は構わないが、この期に及んで精神的ダメージを与えるのはやめて欲しい。
しかし面接で落ちることは悪いことではない(こちらから断った訳ではないから)。
そこが名簿搭載者の唯一の強み。どこかに採用になる(はず)なのだから気楽なものだ。そして解放感。
右端の面接官が江頭2:50に似ているとか、そんな超失礼な会話を交わしていた。
およそ40分経って、いい加減話す内容もなくなってきた頃。
教育委員会の職員が部屋に入ってきて、「全員内定ということで……」採用が伝えられた。
今思えば、電話を受けた時点で採用が決まっていたような気がする。
電話口で持ち物として"教員免許状のコピー"と"筆記用具"が伝えられたことを思い出した。面接では筆記用具は使用しない。
筆記用具は面接後の提出書類記入に関する説明の際にメモを書くのに必要だったのだ。
内定が伝えられたこの瞬間。7年間に渡る戦いはひとまず終わりました。
最良の結果とまではいかなかったけど、まだ配属校は未定(来週以降予定)だけど、4月から東京都某市で中学校教員になることが決まりました。
たくさんの方から叱咤激励を頂きました。ありがとうございます。
ひとえに皆さんからのアドバイスや応援があったからこそだと、今振り返ればそう思います。
まだまだ不安だらけですが、少しでも日本の未来が明るくなるよう精一杯力を尽くすつもりです。
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