第40回 川越城本丸御殿・小江戸川越散策
川越(河越)といえば小田原北条氏が関東覇権を握るきっかけとなった河越夜戦の舞台になった "関東のすごく遠いところ"というイメージしかありませんでした。
ところが実際には東京の端から電車を乗り継いで1時間30分。結構近いところにあります。
(もちろん当時の小田原から攻めに行くのは遠いだろうけど)
しかも時の鐘を中心とした蔵の町造りを残す江戸情緒あふれる街として一大観光地になっています。
江戸情緒に浸るために一度は行って見なければ……。雰囲気的には伊勢のおかげ横丁と似ています。
そして商人たちが、がめつくないので気楽に街を散策できて気に入りました。
見るのも良し、歩いて良し、学ぶのも良し、買うのも良し。
一日中遊べる川越はカップルにオススメです。
川越城本丸御殿・小江戸川越散策
嘉永元年(1848)、時の藩主松平斉典が造営したもので、武家風の落ち着いたつくりが印象的な江戸時代17万石を誇った川越城唯一の遺構が本丸御殿である。
(中略)
現在に残る川越城本丸御殿は、明治維新後の解体により嘉永元年(1848)に時の藩主松平斉典により再建されたものの一部であり、 現存しているのは玄関・大広間と移築復元された家老詰所のみ。玄関に入ると廊下がぐるりと部屋を取り囲んでおり、 いくつかある部屋の装飾は質素で装飾などは最低限に止められているが、部屋を仕切る扉に描かれた杉戸絵や車寄せの構えは豪壮でさすがに御殿と呼ぶにふさわしい造りである。
大広間にいまだに残る松の絵の絵板戸や、現存する家老詰所には家老の人形などがあり、 当時の家老たちのやりとりに思いを馳せるのも楽しい。
小江戸川越観光協会webサイトより
駅前の観光協会。大量のオバチャンたちに占拠されてました。うざっ。
喜多院に程近い場所にある川越歴史博物館。正直ここはビミョーだった……。
入口。「NHK大河ドラマ撮影協力」という立て看板も年季が入っている。
江戸時代に使われていた十手。江戸初期のものは刀とやりあうため巨大なんだとか。
館長らしき方が「写真自由に撮っていいよ!」というから撮りまくり。これはガラス製品。
鎌倉時代の太刀も残念ながらカビが生えてます。河越氏一族のもの「らしい」
石棒。この形は…やっぱりご想像通りのアレです(笑)ちなみにここは秘宝館ではない。
川越城主松平家の刀。葵の御紋がこれでもかというぐらい入ってます。
新島八重も見ていたかどうか知らないが「鉄砲打方秘伝書」あまりうまく打てそうにない。
河越夜戦を「思わせる」のであって、河越夜戦のものではないことに注意。
槍の名手、後藤又兵衛が使用していた兜。お前はバッファローマンかっ!
この兜がNHK大河ドラマに提供されたもの。大河ドラマファンなら一発でわかるはず。
ちなみに私はすぐにピンときました。
独眼流政宗のオープニングで政宗の左隣にいるヤツが被っている兜がソレ。「NHK大河ドラマ撮影協力」
の立て看板の理由はコレ。ちなみに川越とは関係ない。
室町時代の川越城築城時の盾。が、矢傷一つついていない。要は川越と関係ないものを並べて
「川越歴史博物館」と称しているのがビミョーな理由。これで入館料500円かぁ~。
散策のつづき。川越城本丸御殿に到着。パンフレットの写真と同じだが、この角度で撮らざるをえない。
御殿内の廊下。遠くまでまっすぐ続いています。時代劇で見るものそのまんま。
渡り廊下から本丸御殿を眺める。ちなみに本丸御殿の入館料は100円。川越歴史博物館の5分の1。
マジ騙されたわ~。
縁側に座って庭をみながら一息。すぐ隣は名門川越高校。お城に近い学校って頭いいんですかね。
品川台場建設を命じられて頭を悩ませている家老の図。建設された第三台場は今も公園として残っています。
次は川越市立博物館です。あそこ行かなくてもここで十分(←まだ愚痴ってる)。中は撮影禁止なのでここまでです。
川越城の外側にあった巨大な堀跡。江戸時代に戦を想定して造られたものです。
いよいよ川越のメインストリート「蔵造りの街」です。ちなみに「春まつり」期間中で歩行者天国になっていました。
この通りだけ「蔵造りの街」が保存されていて、江戸情緒を醸し出しています。商売人たちが厚かましくないので歩きやすいです。
武者行列のイベントをやっていました。甲冑がカチャカチャ音を立てるのが格好良かった。
川越のシンボル「時の鐘」。上を見ながら歩いていると突然出現したので驚いた。約400年前、川越藩主 酒井忠勝のときに造られたとか。
現在の「時の鐘」は明治26年に起きた川越大火直後に再建されたものだとか。それでも十分古いが。
階段が封鎖されていて上に行けなくなっています。現在は時間になると自動で鐘をつきます。
時の鐘の真下にある「薬師神社」。五穀豊穣、家運隆昌、病気平癒、特に眼病にご利益があるといわれています。
冷やかし半分で絵馬を見たのだが、眼病に関するあまりに切実な願いがたくさんあり自分を恥じた。
川越といえば名物「さつまいも」。この店で「焼き芋おにぎり」なるものを購入。
これが「焼き芋おにぎり」。テレビに紹介されたとあったので並んで買ったのだが、ただの芋だった(笑)
中庭から「時の鐘」を望む。そして着物姿のグラビアアイドル(?)が撮影をやっていた。
見つけた看板。安倍晋三若いぞ!看板に元内閣総理大臣と書いてあったけど見事返り咲きましたな。
蔵造り資料館の2Fから外を撮影。この眺めは明治の昔から変わっていないはず。
もう一つの名所「菓子屋横丁」。実は昔ここに来たことがあったことを思い出した。
今となっては遠い昔の思い出ですが…菓子屋横丁と言っても菓子屋はほとんどない。みやげ物屋が多くなっています。
菓子屋横丁近くで見つけた変なもの"ハシビロコウ"。「動かなすぎて石になってしまった!」と書いてあるw
5円玉。「ご縁(5円)は大切だよネ!」とあるが、なぜにカメレオン……。
…というわけで最後は川越市駅で今回の散策は終了。実は七福神巡りがメインだったため延々6時間も歩き通しでした。
まだ見ていないところもあります。次もまた行ってみたい。