常夏の楽園へ
旅の企画屋Dr.ミズノから以前この旅に誘われたときには全く乗り気ではなかったため丁重にお断りした。 ところが2日前になって、
「ヨコヤマ氏の奢りなら行きますか?」
突然メールが来たときには「またいつものトラブル(※1)か」と思った。
(※1)いつものトラブル……ドタキャンされること。
旅費はヨコヤマ氏が持ってくれるという破格の条件にも関わらず、それでも余り乗り気ではなかった。 泳ぐことは得意(←水泳習っていたから)。しかしなぜこの季節にわざわざ福島県にまで行ってプールなのか。
しかし家にいても特にやることもなし……か。
こっちが選べる立場であることを利用して「集合時間が早すぎる。もっと遅らせろ」だの色々ゴネた挙げ句、結局行くことなった。
常夏の楽園「スパリゾート・ハワイアンズ」へ。
Y地氏の車で高速を飛ばすこと3時間弱。常夏の楽園は福島県いわき市にあります。 運転手をしているY地氏は話には聞いていたのだが、かなり用意周到というか几帳面な男で、 今回の旅のためにわざわざハワイアンズのガイドブックを購入し、高速道路のルートからインターを下りてからの地図、詳細な行き方のメモまで準備する入念さ。 さらにはハワイアンズの歴史や入場料などの基本システム、周辺の美味い店のピックアップなどの予習も万全。
そういえば自分も旅行前にはこれぐらい予習した時もありました。いったいいつからだろう。全部他人任せになってしまったのは。 やはり旅行を120%楽しむには入念な準備と予習が不可欠なのだと改めて反省。
しかし旅にトラブルはつきもの。会話に夢中になりすぎて、下りるインターをすっ飛ばしてしまったことで彼の努力も水の泡。
そんなときにDr.ミズノが取り出したのがauの携帯電話。なんでもEZ助手席ナビ(→外部リンク)とか言うアプリでカーナビ機能(←Y地氏の車にカーナビはない)を実現してくれるらしい。 このEZ助手席ナビがまた便利すぎる。というかau凄い。……ドコモにも似たようなアプリってないんですかね?
多少のトラブルはあったものの昼頃には常夏の楽園に到着。ハワイの"ハ"の字も感じられないのどかな田園風景の中に突如、その巨大な建造物は出現しました。
……というか基本的にのどかな田園地帯の風土の影響をもろに受けているのか不明ですが、どことなく、のんびりまったり。 渋滞もなし、日帰り専用の駐車場(※2)はガラガラで、雰囲気的には宮崎県の"サンメッセ日南"(→外部リンク)、香川県の"ニューレオマワールド"(→外部リンク)を彷彿とさせます。
(※2)日帰り専用の駐車場……ハワイアンズ宿泊者用とは駐車場の場所が異なり、日帰り用の駐車場は若干遠い場所にある。
ただ併設されているホテルはDr.ミズノ曰く、満室で予約が取れなかったようなのでハワイアンズ自体は大盛況なのでしょう。
ちなみにハワイアンズの入場料は1日券で2,940円(2006年10月14日現在)と、かなりリーズナブルな価格設定となっております。 まぁハワイアンズに行くまでの交通費が馬鹿にならなかったりするのですが。
いよいよ、常夏の楽園の中へ。
なんなのでしょう。このマッタリした雰囲気は。写真の場所は"ウォーターパーク"と"スプリングパーク"の連絡路にあるちょっとしたステージなのですが、 皆さん広場の椅子に座って何をするわけでもなく、ただ談笑して、まったり、まったり。
なるほど。これがハワイか。
ウォーターパーク
まずは水着ギャル(←死語)の鑑賞プールだということで、"ウォーターパーク"へ。
ここは先程のまったりした空間とは違い、活気に溢れていました。客層は親子連れが圧倒的。休日の家族サービスという光景がそこかしこに見られました。
そのためショ○コ○やロ○○ンにはたまらない場所になっております。さらには聞こえてくるイントネーションから地元の方が多いように思われました。
このことからもハワイアンズが地域密着型のテーマパークになっていることが窺えます。
また箱根ユネッサンスと違ってイチャイチャしているバカップルがほとんどいないことも意外に思ったことの一つ。
"ウォーターパーク"の特長の一つがドーム内全体に張り巡らされた3つのウォータースライダー(別料金)。 いくら大盛況とはいえ殺人的に混んでいないので列に並んでも10分以内に滑ることができます。 ここでは6回券(1,000円)を購入するのが吉。
ウォータースライダーの中では、浮き輪を使うワンダーブラックと距離の長いワンダーホルンがオススメ。 (上の写真に写っている黒いパイプがワンダーブラック。青いパイプがワンダーホルン) ちなみに下の動画に写っている汚い足は筆者のです。申し訳ない。
※写真をクリックで動画再生(再生にはWindows Media Playerが必要です)
何回も滑っていれば慣れますが、最初の1回はあまりのスピードに曲がりきれずコースアウトしてしまうのではないかと恐怖を感じたほど。 かなりのスピードが出ます(実は端から見るとそれほどでもない)。っていうか着水時に鼻の中に水が逆流して酷い目にあった。
適度に空いていてウォータースライダーや流れるプール。そして水着ギャル。プールってこんなに楽しい所だったのですね。
ウォーターパーク内で遅めの昼食。テーマパーク内の軽食はネズミーランドなどでは当たり前のボッタクリ価格という印象がありますが、ハワイアンズ内の食事は非常に良心的な値段(物価が安い?) ……なので、調子に乗って「これもヨコヤマ氏に請求だ」と言ってピザやチキンを注文しまくったのは秘密だ。
プールもさすがに飽きた(長時間いるとやはり寒い)ので、次のエリア"江戸情話 与市"へ。早い話が温泉です。 ところでなぜにハワイに江戸?その辺はあまり突っ込まないように……。ハワイ=プールだけでは経営が成り立たないのが悲しいかな。現在のテーマパークの常。
温泉とアカスリ
"江戸情話 与市"には日本最大の露天風呂があります。プールで冷えた体には丁度良い湯加減。 「はぁ~~~~~~……」など、オヤジが湯船につかるときに思わず声が出てしまうような状態。疲れが温泉の湯の中に溶け出していくようです。 そして一度温泉に浸かると、もうプールに戻る気がなくなります。そのためまだ行っていない"スプリングパーク"や"スパガーデンパテオ"は翌日に持ち越し。
自分とY地氏は"韓国式アカスリ"を体験(Dr.ミズノはマッサージ)。アカスリをしてくれる場所は大浴場内に設置されており、そのため文字通りスッポンポン状態で行かねばなりません。 それでも「店員は男性だろうし、まぁいいか」などと考えていました。
予約した時間になって「Y地サーン(←予約名)」と呼ぶ声は、
オ バ チ ャ ン だったorz
その事実を知った時点で逃亡したくなったのですが、高い料金を前払いしてしまったため、もうどうすることもできなくなりました。 しかも韓国"式"と言っても韓国"風"ぐらいだろうと考えていたのに、言葉のイントネーションから
どう見ても私の大好きな韓国人ですorz。本当にありがとうございました。
風俗店にありそうなスベスベのマットに寝かされ、韓国人のオバチャンに垢を擦られるわけなのですが、これがもう恥ずかしいやら(※3)くすぐったいやら。
(※3)恥ずかしいやら……一応タオルにより名誉は守られています。念のため。しかしどうしようもない恥ずかしさがあります。
しかもこちらとしては文字通り"まな板の鯉"。マグロ状態なのですから何もできません。ただなされるがまま。 肌が過敏な所(腹とか胸とか)の垢を擦られるたびに笑いたくなってきますが、そうも出来ないので力と気合いを入れて必死に我慢。 するとオバチャンが「クスグッタイデスカー」と笑いながら聞いてきます。……やかましいわ。
うつ伏せの時はまだ良いのですが、仰向けの状態が一番マズイ。思考が一瞬でも「風俗もきっとこんな感じなのか……」となった瞬間にもう非常警戒線を突破寸前。
「違う!お前じゃない(※4)、お前に対してじゃない!!」と必死に思考を散らして、
(※4)お前……垢擦りやっている人。つまり韓国人のオバチャン。
「般若心経を唱えました」(by筆者)
「七の段のかけ算をやってた」(byY地氏)
こんな苦行の中、ただ時間が流れるのを待ちます。 しかもこの店員、客に対してはイントネーションが微妙な日本語で話してくれるのですが、店員同士は韓国語で会話しているニダ。 きっと客のことをネタにしているに相違ない。……しかし何を話しているのか全く理解できない(´・ω・`)
30分後。アカスリ終了。ようやく解放されました。 かなり恥ずかしかったものの垢擦り効果は絶大。ツルツルと肌が蘇ったようです。 (Dr.ミズノ曰く「痛々しいほど赤くなっている」ということでしたが、ヒリヒリはしなかった)
(つづく)
- 【参考リンク】
- スパリゾート ハワイアンズ
- 常磐興産株式会社(ハワイアンズの経営母体)
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