さて、採用試験の2日目。昨日と違って朝ゆっくりできたのはよかったが、チェックアウト時刻の10時にホテルを追い出されてしまった。 ちなみに集団面接の集合時間は13時。重い荷物を担いでいったいどう時間を潰せばよいのか。途方に暮れてしまった。
とりあえず大きい荷物を津駅内のコインロッカーに放り込んで装備を軽くした。集合時間までその辺りの喫茶店で本を読みながら時間を潰しても良かったが、 ふと駅前の案内図に「三重県立博物館」の文字を見つけたので寄ってみることにした。
と、いうよりも昨日と違って一歩歩くたびに汗が噴き出るような日差しをなんとかしたかった。
三重県立博物館とおぼしき場所に着いたものの、あるのはとても博物館とは思えないボロい建物。とりあえずよく判らないので中に入ってみる。
私「あの~三重県立博物館はこちらでしょうか」
受付「そうです」
どうやらアタリあたらしい。とりあえず入館料を払って中に入る。ちなみに入館料は……
大人40円。
まぼろし安い!!
ちなみに団体は10円割引きとなっております。
さすが入館料が40円というだけあって館内はかなり狭い。狭いゆえに展示品を少ない。それ以前にガラガラで誰もいな……1時間30分ほど粘っていたが、自分以外の客は1人だけだった。そして何よりも館内のヒンヤリした冷気が私の汗をひかせてくれる。「はぁ~快適、快適(*´∀`*)」数々の展示品が私を太古の歴史へ誘ってくれる。
館内は大きく3つの展示室に分かれており(というより展示室が3つしかない)、入口正面が三重県の民芸品コーナー、正面右が地学コーナー、正面左がレッドデータブックの生きものたちコーナー。(展示内容は季節によって変わる)
地学コーナーでは三葉虫の巨大化石(本物)を筆頭に数々の化石や鉱物がお出迎え。中でも一番の秀逸はミエゾウとトバリュウなどのご当地ならではの化石だろうか。
レッドデータブックの生きものたちコーナーは、三重県で絶滅の危機に瀕している動植物の紹介。剥製も豊富に展示されている。小さい頃はその辺で見かけたコガネグモやアオガエルなども絶滅危惧種に指定されているのには驚いた。……小学生の頃モデルガンでコガネグモを撃ち殺したり、アオガエルの口に爆竹つめて破裂させたりして正直スマンカッタ。
……この展示内容で40円は安すぎる。三重県立博物館は津市の隠れた名所ではないだろうか。
集団面接試験は1時間ほどで終了。帰りがけに面接で同じグループだった他の受験生と色々話す機会があった。集団面接試験は1日目の筆記試験でボーダーラインの連中を落とすためにあること。地雷を踏むことはあっても逆転はないこと。理科でも物理は人気がないので採用は2人程度(3人いたら奇跡)だということ。ま、そりゃそうか……相変わらず教員採用の門戸は狭いな。通信教育で数学の免許でも取ろうかな……真剣にそんなことを考えていた。
これで三重県での任務は全て終了。この後は岡崎に住む従兄弟の家で1泊、翌日帰るという計画だ。
行きは特急でぶっ飛ばしてきたが帰りは時間もあることだし急行でのんびり帰ることに。強行日程だったこともあったがさすがに疲れた。
………………………………。
その重大な出来事に気付いたのは、急行でゆられること30分程経った頃か。車中の乗客をぼんやり眺めながらこれからのことを考えていた。まずは名古屋駅に着いたら従兄弟に電話だ。電話が繋がらなかったらどうするか(←従兄弟の携帯電話にはなかなか繋がらない)、ああ、それ以前にスーツだからどこかで着替えないとなるまい。着替え……着替えは鞄の中だ。鞄?
鞄!!!!!Σ(゚д゚lll)ガーン
津駅のコインロッカーの中に放り込んだままだった…………_| ̄|○
面接の時に同じグループだったチャーミングな女の子と途中まで一緒に帰ったのだが、その子との話に夢中になってしまい鞄の存在のことなど脳ミソから消し飛んでしまっていたのだ。 慌てて次の駅で降りようにも急行だから止まりゃしねぇ(´Д⊂ヽ
結局電車に乗ってから1時間後に再び津駅に舞い戻っていた。荷物を回収した後、再び名古屋へ向かった。 こうして名古屋駅に着いた私は従兄弟との連絡にも無事成功し(5回ぐらいかけてやっと繋がった)、今度は名鉄線に乗り換えて岡崎へ移動。昨年の愛知万博以来会った従兄弟は元気そうだった。 岡崎で1泊し翌23日帰宅。
こうして三重県試験行脚の旅は幕を閉じた。なんだか受験しに行ったのか遊びに行ったのかよく判らない状態なのだが。果たして合格しているか、後は運を天に任せるのみです。
おまけ:
津のコンビニに寄ったら、やっぱり売っていたので衝動買い。やっぱり中部・近畿にきたらこれは外せない。
- 【関連記事】
- 【参考リンク】
Comments