■おことわり
後の結果を知ってしまうと、この文章を公開するのはとても恥ずかしくあり、情けなくも
あります。また時事的な話題ですのでこのような遅い時期に公開するのも如何なものかと
思われます。
けれども私自身の来年への糧とするために、また反省の意味を込めて、当時書いた文
章を推敲せずそのまま掲載することにします。
お目汚しかと思いますが、その際はひらにご容赦下さい。 2005年1月 navi研
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"体験記"なんて、さも「初めて受験しました」という印象を読者に与えかねそうな題名で
すが、実は今年で3回目です。
(東京都を受験するのは今年初めて)
来年のため(←早くも諦めムード)に受験記の記録を残しておくとしよう。
朝7時起床。
神奈川県在住の私にとっては、今回の試験会場(下高井戸駅)までは2時間30分もかか
る。しかし行政サービスの良い東京都は、東京都在住以外の受験者の事を考慮してか、試
験開始時間は午前10時。
なのでこんな時間に起きても悠々間に合うのです。
2ちゃんねるで叩かれまくりの神○川県は、試験開始時間が午前9時。
初めて受験した時は同じ神奈川県に住んでいながら、6時30分に起きた記憶がある。
8時前の電車に乗り、一路試験会場に向かう。
受験会場は下高井戸なので、下北沢→明大前→下高井戸のルートで行けば問題ないハズ。
通勤で使うときは新宿まで大抵寝ているので、日頃のクセだろうか、座った途端に急に眠
気が襲ってくる。
しかし万一、下車する駅を爆睡のため乗り過ごしたら確実に間に合わない。悔やんでも悔
やみきれないどころか、包丁持って通行人に無差別に斬りかかるかもしれない。
それはさておき、電車の中では眠気と戦いながら試験前の最終チェック…と言えば聞こえ
は良いが、実際には悪あがきをしているに過ぎない。ちっとも頭に入ってこない。
下北沢駅で乗り換えた辺りから、ちらほらとスーツを着た人間が目立ち始めてきた。
就職活動はこんな時期にあまりやらないだろうしなぁなどと考えていたが、明大前に着い
た瞬間、度肝を抜かれた。
スーツの集団がホームから溢れんばかりにたむろしているではないか。
まさかこいつら全員、教員採用試験の受験者ではあるまいな……。私の「間違っていて
欲しい」というささやかな願いは見事大ハズレ。
スーツの集団が全員、下高井戸駅で降りやがった(´・ω・`)
なんなんだこの人数はっ!
受験会場までは商店街の中を抜ける1本道しかなく、その1本道をスーツの集団がゾロゾ
ロと歩いていきます。
その光景はヘルム峡谷に押し寄せるオークの大群のよう
ところでなぜ、みんなスーツを着てくるのでしょう。一次試験は面接があるわけでもない
ので普段着でも構わないと思うのだが(当然、自分は普段着)。
むしろ慣れないスーツの方が実力が発揮できないと思われますが………ま、もっとも頭の
いい奴はどんな服装で来ようとも結果は変わらないのだが。
この連中が全員ライバルなのかと思うと、試験前から合格する気がしません。しかし大
変だと言われながらも教員がこんなに人気があるなんてそんなにみんな女子中高生が
好きなのか。
なんだかんだ言って今年度の受験会場、日本大学文理学部に到着。
外装はきれいだけど、内装はショボショボという施設を持った大学であった。
正門入ってすぐの所に自分の受験番号と教室を確認して入った。
教室に入るなり、私は再び度肝を抜かれた。
なんと、
冷房が効いてます
冷房が効いていることを当たり前と思ってはいけない、○奈川県ではその辺の高校を受験
会場として使うため冷房なんてあった試しがない。
しかも去年など台風が通過した翌日が試験だったため、台風一過で暑い中、しかも風が強
くて答案が飛ぶため窓を閉め切った灼熱地獄の中で受験した記憶がある。
さすが行政サービスの良い東京都。ケチな神奈○県とは大違い。
受験科目は3科目。
1時間目 一般教養/教職教養(90分)
2時間目 専門教養(60分)
3時間目 小論文(90分)
結構な長丁場である。
■一般教養/教職教養
結構出来たと思う。手応えはあった。しかし問題の傾向が過去のと違うところもあり、戸
惑っていたら時間が足りなくなりそうだった。
今年は数学の問題があまりなかったような気がする。
一時間目が終了しての昼休み。昼食を食べ終わって、外で教職教養に向けての最終チェ
ック。例によって悪あがき以外の何者でもないのだが、やはり読んだそばから抜けてゆく。
ふと見ると一時間目の答え合わせをしている集団がいた。
なんてこともなく耳を傾ける。
ふと見ると一時間目の答え合わせをしている集団がいた。
なんてこともなく耳を傾ける。
男1「慣用句を選ぶ問題さー、難しかったよ」
男2「"役不足"って@@@@@@@@@」
男3「@@@@@@@@@」
(編集注:"@"の部分は書きかけの箇所です。確か「役不足」という言葉の意味について
明らかに間違った答えを、自信満々でしゃべっている連中がいた話を書くつもりでした。)
俺もしかして受かるんじゃねぇのか?
以外と周囲はレベル低かったりして…などと一人ほくそ笑んでいた(←ネクラ)が彼らの
志望教科が"保健体育"ということを知って妙に納得。
やっぱり脳ミソまで筋nik……(以下自主規制)
■専門教養
これは明らかにやられた。原因は自分の勉強不足が全てなのだが、時間がないからとすっ
とばした分野がそのまま出た。
当然何も覚えていないので、虎の子の空母4隻失った旧日本軍の心境。
今年もダメかなぁ………。
■小論文
①「今の生徒たちには生涯に渡って学習することが求められています。それに関してあな
たはどう思うか。またあなたの志望教科でどのような指導を行うのか書きなさい」
②「今の生徒たちには豊かな心を持つことが求められています。それに関してあなたはど
う思うか。またあなたの志望教科でどのような指導を行うのか書きなさい」
どちらか選択。
………これには正直参りました。
自分は生徒指導に関する小論文が出るだろうと思ってヤマを張っていたのだが、まさか学
習指導の方が出るとは思わなかった。
しかし、必殺嘘八百。
なんとかなります。
けれど1,500字の壁は厚かった。問題には「1,200字以上で記述しなさい」とあ
るので原稿用紙に文字を植えていったら見事に足りなくなってしまった。
とりあえずネタを膨らませて最低ラインの1,200字を突破。
しかも大ピンチ。
会社に入社して以来パコパコキーボードしか叩いていなかったので、鉛筆を持って長文を
書く経験がなくなっていた。
文字を書いている内に鉛筆を持つ手が疲れ、プルプルと震えだして字が書けなくなってし
まったのだ。
……手の筋肉が相当衰えているらしい。
試験終了。
一年間の努力は、とりあえずここに終了した。
大戦果を挙げるとまでいかなかったが、総じて一般教養・教職教養と小論文は手応えがあ
った。反対に専門教養は全く駄目だった………(´・ω・`)
けれど、3科目とも「ばっちりです」という手応えがあって初めて、合格ラインの土俵に
上がれることを考えると、専門教養に失敗した今年も厳しいかもというのが実感です。
ダメならダメで、来年またチャレンジします。
……なんか負けグセが付きそう。