月日が経つのは早いもので。
昨年の敗戦から1年。今年もこの時期がやってきました。
結果は1ヶ月後に判明するのですが、それまでに語っておきましょう。
あの戦いの記録を。
今年の会場は武蔵工業大学 世田谷キャンパス。
自宅(神奈川)から電車を乗り継ぎ、乗り継ぎ1時間30分。
私は尾山台駅に降り立ちました。
昨年、目の当たりにしたオークの大群スーツ姿の受験生を撮影しようと少し早め
に到着したのですが、少し改札口の方を見ていて清算する連中が多いのに驚きました。
わずかな時間で駅に受験生が殺到することを考えたら、降車駅での清算など時間がかかる
ことは明らか。
案の定、清算機には長蛇の列。
△これから戦場へ向かう兵士たち
・・・おまえらパスネット購入しる!
ところで。
今年の受験生は昨年度とは大きく異なっていました。
なんとスーツ姿の受験生が少ないのです。
昨年はスーツ8割、私服2割ぐらいの割合で、
1次試験(筆記だけ)なのに何スーツで来てんの?(´,_ゝ`)プッ
と心の中でニヤニヤしていたのですが、今年はスーツ6割、私服4割ぐらい。
この変化はどうしたことでしょう。
2回目以降の受験生が増えたせいなのか
......。
受験生の質の向上は私の死(=不合格)に直結します。
・・・俺ヤバイかも。
なんだか余裕ぶっこいた調子で書いていますけど、実はこの時私自身かなり緊張していて、
ひっきりなしに嘔吐感がこみ上げていました。
駅から歩くこと十数分......ついに今回の戦場である武蔵工業大学に到着。
△決戦の地-武蔵工業大学
受験会場に入ってまず最初に座席表から今年の受験者数を数えます。
これでおおよその受験者数がわかるからです。
・・・100人超えてるじゃねぇか!
座席数を数えると150席ぐらいでしょうか。
昨年は100席程度だったので単純計算で受験者数1.5倍増。
2ちゃんねる風に言えば、
ちょっwwwwwwおまwwwwww人大杉
wwwwwwwwww俺ヤバス。
自分の席に座るなり、あまりの環境の悪さに愕然しました。
A3用紙を広げられないぐらい小さな長机。そして硬くて痔になりそうな椅子。
そして私の前に座っている人間が椅子にもたれかかると、私の机の面積が少し占領される
ぐらいキツキツの机間。
(劣悪な机と椅子の割には高さそうな液晶テレビが天井から何台もぶら下がっていました)
ナニコレ?
武蔵工業大学の学生が毎日こんな劣悪環境で授業を受けているのかと思うと、私は涙を禁
じえませんでした。
試験は例年通りの3科目。
(1)一般教養・教職教養試験(90分)
(2)専門教養試験(60分)
(3)小論文(90分)
正直あんまり試験のデキには触れたくないけど、触れざるをえまいか。
■一般教養・教職教養試験
一般教養の問題から解き始めたのですが、思いのほか簡単な内容。
おっ、ひょっとして高得点確実か!?
・・・と油断したのが失敗でした。
次第に出題は「東京都の財政について・・・」とか「東京都の教育政策について・・・」
とかやたら東京都に関係する問題が連発(東京都の採用試験だから当然といえば当然ですが)
日ごろから東京新聞とか読んでいないと厳しい問題ばかりでした。
それにしてもこれって本当に"一般的な教養"なのか?
初戦はどちらかというと負け戦。
なにやら暗雲が立ち込めてきました。
■昼休み
そういえば私の弟が私ためにわざわざ早起きをして、昼食用におにぎりを握ってくれまし
た。
△しかも保冷剤付きという心遣い
なんて優しいんだ。我が弟よ。
手前味噌ながらこれも日頃の調教の賜物弟の心の優しさの現れなのでしょう。
ありがとう。(ノ_・。)クスン
今年もダメかもしれなけど頑張ってみるよ。
昼休みは美人女教師のたまごを物色するために気分転換のために、教室を出て中
庭で昼食を取ることに。
中庭ではみんなそれぞれ思い思いの場所に陣取って昼食を取っていました。
きっと数人でかたまって談笑している連中達は、大学生なのだろう(浪人生の私は毎年ひ
とりぼっち)。
日陰でイチャついているカップルは果たして何しに来ているんだろう。戦場をバカにする
なよ(けれどこれが合格しちゃったりするから世の中わからないものです)
それはともかく。
受験生の中にはなんと申し上げたらよいのでしょうか。
私の脳裏には「もののけ姫」のテーマソングがガンガン鳴り響いていました。
またまた2ちゃんねる風に言えば、
ちょwwwwwwwwお前ヤバスwwwwwwwwwwwwww
お前が教壇立ったら生徒トラウマwwwwwwwwwwww
■専門教養試験
去年は自慢の空母4隻沈められたぐらいショックを受けた専門教養試験。
試験が始まって意を決して冊子のページをめくると、これがまた全然ワカラン。
地学では天文学ではおなじみのHR図に関する問題が出題され、
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!などと大喜びをしていたのですが、如何せん大学卒業後の
ブランクは長く綺麗サッパリ忘れていました。
元国立天文台のイソベ先生。申し訳ありません。
去年よりは出来たとは思うけれど......。
戦況で言えば、
伝令「申し上げます!○○様、△△様、討ち死にされましたぁ!!」
伝令「申し上げます!□□城、奪われましてございます!!」
総合的に見れば負け戦。
試験で会心の手ごたえって今までの人生で体験してないなぁ。
■小論文
試験監督が専門教養試験の解答用紙の回収に手こずったおかげで休憩時間が5分しかなか
った(-。-;)
小論文は......まぁ満点でしょう。
ちなみに今年の小論文の出題は、
A.学校においては、児童・生徒一人一人のよさや可能性を伸ばし、個性を生かす教育の
一層の充実を図ることが必要です。
(1)このことについて、あなたの考えを述べなさい。
(2)(1)で述べた考えに立って、あなたは教師としてどのように実践していくか、志
望する校種・教科等に即して、具体的に述べなさい。
B.学校においては、思いやりの心や社会生活の基本的ルールを身に付け、社会に貢献し
ようとする精神をはぐくむことが求められています。
(1)このことについて、あなたの考えを述べなさい。
(2)(1)で述べた考えに立って、あなたは教師としてどのように実践していくか、志
望する校種・教科等に即して、具体的に述べなさい。
というAかBの選択。
規定文字数(1200字~1500字)の間に収まったし起承転結もはっきりしているし、何より
もこの1年間は教育の専門書を読み漁ったおかげで書くネタには困らなかった。
そして何のためにこのSnapDiaryを1年間続けてきたのか。
すべては文章を書くのに慣れるため。小論文対策のため。
採点する人は私の教育論が読めるのだからむしろ原稿料を請求したいぐらい(←言いすぎ)
そんなこんなで第4次教員採用試験の陣は終了です。
1次試験を突破できたかわかりませんが、合格したときのことを考えて明日から2次試験
(面接、模擬授業、集団討論)の対策に取り組みます。
人生願いを持ち続ければ、望みはいつか叶うことを信じて。
(おまけスナップ)
△合戦を終えて退却する軍勢