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■皇紀二千六百六十五(平成17)年 葉月


■過去の日誌



【これまでの状況】
(1) (2)

状況が落ち着き次第、記事をアップします。


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【これまでの状況】
オービス光っちゃった(´・ω・`)(2005/08/07)
         ↓
出頭要請(゚∀゚)キタ(2005/08/26)

状況が落ち着き次第、記事をアップします。


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大丈夫だと思っていた。
大丈夫だと自分に言い聞かせてきた。
しかし心のどこかに不安な気持ちは確かにあった。

この不安な気持ちは、ちょっとした遊びのつもりだった女にこれまたちょっとした過ちか
ら深い仲になっちまって、最終審判を待っている心境と同じではないだろうか。

そのちょっとした遊びのつもりだった女から

「最近来ないの......」

などと、それとなく例のことを示唆する言葉を告げられたあの日から。
私は毎日身悶えするような不安にさいなまれる日々を過ごした。
不安な日々の中でふと気がゆるんだ瞬間に脳裏をよぎる記憶は、自分の行為に対する後悔
の念。

なぜあの日、あの時。
自業自得なのか、それとも運が悪かったのか。

全ての行動に身が入らない。
正直不安で何もする気が起こらない。
自分がケツの穴の小さい人間であることを再認識させられた。

そんなに不安な気持ちで日々を過ごしたものの、ところがそれからしばらく女から連絡を
寄こさないので、不安の中にほんの少しの光明を見出していた。

明後日は本命である彼女のご両親に挨拶に行くことになっていたその日。
ちょっとした遊びのつもりだった女から突然連絡が。

「......できちゃったの」


(で)来ちゃったの。


お願い
△同封の"お願い"

そして、

出頭要請
△人生オワタ\(^o^)/


警察からの呼出状。


「・・・・・・・・・・・・。」

ぎゃぁああああぁっぁああああぁぁああぁぁぁあああぁ........。
うえっwwwwwうえwwwwwww。

一瞬で目の前が真っ暗になった。
一気に奈落の底に落とされたようなこの気持ち。

・・・私は交通三悪の一つであるスピード違反を犯しました。

ことの発端は友人と香川県に旅行に行ったときのことだった。
最終の新幹線に間に合わない(私だけ終電が早かった)と思った私は高速道路でレンタカ
ーのアクセルを踏み込んだ。

刹那。
隣り車線(と、私は思っている)のゲートに備え付けられているランプが赤く光った。
目の前が真っ赤になるような光ではなかったけれども、チカッと一瞬確かに赤い光が瞬い
た。

それがスピード違反を示すのか、違うシステムなのか判らなかった。
旅行から帰ってからインターネットで色々調べまくった。
しかし書いてある情報は千差万別。
セーフなのかそれともアウトなのか・・・不安な日々を過ごした。

旅行から1週間経ったものの何の音沙汰もないため、赤い光は違うシステムのものか、
あるいは見間違えたのだろうと、不安な気持ちが杞憂であったことに胸をなで下ろし始
めていた。

そして明後日に私立学校の試験を控えた今日。
警察からの出頭要請のハガキを受け取った。

私の場合はレンタカーだったので、警察からまずレンタカー会社に通知。
レンタカー会社は記録からその日に車を借りていたのは私であることを調べ、私にハガキ
が転送されてきたというわけです。

ネットで調べた限り「警察からの出頭要請なんてシカトして無問題」といった類の情報も
あったものの、ケツの穴が小さい私には出頭要請を無視する勇気は到底持ち合わせていな
かった。

やむを得ず出頭要請に応じることに決めた。
しかしハガキに書かれている出頭場所を見てみると、

出頭要請
△出頭場所

兵庫県警(※1)……新神戸ですか。普通に遠いのですが。

(※1)スピード違反の出頭場所は違反を検知した管轄の警察署です。私は鳴門自動車道で
の違反(兵庫県警の管轄)なので神戸に行くハメになるわけです。

しかも事もあろうに。出頭日は、

平成17年8月25日。

レンタカー会社から封書が来たときには、出頭日はとうに過ぎ去っていた。
不本意ながら私は出頭要請を既に無視してたのだ。

レンタカー会社の野郎!仕事が遅すぎるんだよ凸(-_-メ)

しかし本当に凹んだ。
正直、飯も満足に喉を通らなかった(※2)

(※2)落ち込んだ最大の理由は、犯罪者になることで教員採用試験の受験資格がなくなる
のではないかと思ったからだ。
実際は「禁固以上の刑に処せられ、その執行を終わるまで又はその執行を受けることがな
くなるまでの者。」(学校教育法第9条)なので問題はなかったのですが。

母親が家に帰ってきた。
私は母親にありのままを伝えた。
スピード違反をしたこと。恐らく免停になること。多額の罰金を支払うこと。
母親は一瞬困った表情を浮かべたが、特に何も言わなかった。
私にはむしろそれが有り難かった。

そう、思い起こせば全ての苦しみはこの日から始まったのだった。


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最近ようやく気分が落ち着いてきました。

去る8月8日に参議院で郵政民営化関連法案が否決され、衆議院は解散しました。
それからというものマスメディアでは連日、造反議員がどうのこうの刺客がどうのこうの
とワイドショー的な盛り上がりを見せています。

最近は書くネタも特にないので、これまでに報道されたニュースから気になるところをピッ
クアップしてみました。

やはり気になるのは郵政民営化関連法案に反対票を投じた議員の動向でしょうか。


「国民新党」を結成 民主・田村氏も 綿貫氏ら5人

 郵政民営化関連法案に反対した自民党の綿貫民輔元衆院議長、亀井静香元政調会長ら
五人が十七日、記者会見し、新党「国民新党」(略称・国民)の結成を発表した。また、
荒井広幸参院議員らも別の新党を結成し、国民新党との連携を検討していることが判明。
郵政民営化をめぐる攻防は「党分裂」に発展した。ただ、平沼赳夫元経済産業相や野田
聖子元郵政相ら反対派の多くは新党に参加しない意向を示しているほか、綿貫氏の地元
である自民党富山県連が綿貫氏不支持を決めるなど、新党の前途は厳しい。

 新党には、綿貫、亀井両氏と亀井久興元国土庁長官の前衆院議員三人のほか、自民党
の長谷川憲正、民主党の田村秀昭の両参院議員も参加。代表に綿貫氏、幹事長に亀井久
興氏が就任した。五氏は同日、自民党と民主党に離党届を提出した。

 綿貫氏は会見で、「衆院解散は誠に不当であり残念だ。郵政法案と同じ手法で政治が
行われたら日本の議会制民主主義は破壊される」と小泉純一郎首相の政治手法を強く批
判。「国民に優しく、国民が幸せになれることを目指す」と強調した。

(以下略)

(産経新聞) - 8月18日3時9分更新

新党結成・・・。
結構なことだと思いますが「国民新党」っていうネーミングにこの政党を発展させようと
いう覇気のなさを感じる
のは私だけだろうか。
そもそも"新"(特に"新党")という名のついた政党にはロクなのがない。内紛により分裂
したり他に吸収されたりと"新党"の末路は悲惨です。

・・・・など(Wikipedia-日本の政党一覧

本屋で「新刊!」と書かれた3年前の文庫本の帯の色が日焼けしているのと同じで、50
年後も"新党"なのかとツッコミを入れたくなる。
この適当なネーミングから選挙が終わったら自民党かどこかの政党に吸収してもらおうと
いう意図が見え隠れしているように思うのは私の穿った見方なのだろうか。

自民党はこれら反対派議員のいる選挙区に対立候補を立てているようですが。


衆院選説明会に新党出席 12団体、ライブドアも

 総務省は17日午後、衆院選比例代表に名簿届け出を予定している政党、政治団体に
対する事前説明会を開いた。自民、民主、公明、共産、社民の5政党を含む12団体が
出席、立候補届けや供託金の手続きなどについて説明を受けた。

 5政党のほか出席したのは、亀井静香元自民党政調会長らの「国民新党」に参加した
長谷川憲正参院議員の関係者や、地域政党を目指す鈴木宗男元衆院議員の赤松真次秘書
ら。ライブドア関係者も、堀江貴文社長の衆院選への対応を検討するためとして出席し
た。

(以下略)

(共同通信) - 8月17日19時24分更新

堀江ってアナタ・・・。
ネームバリューさえあれば「誰でもいい」という姿勢には甚だ疑問を感じます。
公認はやめとけ。確実に支持率下がるから。

政治のトーシローを公認しようなんて政党、どうかしてます。
まだ堀江社長自身出馬するかわかりませんが、出馬するとしたら政治の勉強はいつするん
ですか?自分の会社の経営で手一杯じゃないんですか?

もちろん国民のための政治ですから、政治の勉強をしていないから立候補してはいけない
ということは決してありません。
しかし社長やりながら片手間で政治家できるほど、日本は落ちぶれてはいない。出馬する
のなら社長を辞めて政治に専念するべきだろう。

もっとも公認を考えている政党にしてみれば、「政策はお偉方が決めるからお前は賛成だ
けしていればいい」
という考えかもしれませんが。
だとしたら世も末です。

それよりも態度を保留している堀江のパフォーマンスに付き合わされて、説明会に参加さ
せられている社員が可哀想
でならない。


投票日まで事態は流動的ですが、誰が立候補しようと政治家を選ぶのはみんなです。
投票日には必ず一票投じましょう。
国民の声がたくさん反映されれば、靖国参拝が政教分離に反している以前にお前のところ
が政教分離に反しているんじゃないかという小梅党
とか、やたら親愛なる隣国に媚びた
発言や政策ばかり打ち出しているジャスコの息子が党首やっている政党なんて消えて無k
・・・うわ、やめろ何をする。あqwせdrftgyふじこ。

一票を投じた日の夜はビール片手に選挙速報で政治家の喜怒哀楽を楽しむのがツウの過ご
し方。
郵政族議員を落選させよう」をチェックしながら郵政造反議員がどうなったかチェック
してみるのも良いのではないでしょうか。




午前10時から東京都教員採用試験の1次試験合格発表。
昨年同様験担ぎというわけではないが、夏休みを取って午前8時に先祖の墓掃除(←お盆
前だから)

熱心に墓石を雑巾で綺麗にしていると、知らないお婆さんが2本先の通路を通り過ぎよう
としていた。
田舎ではこういうときは大抵知らない人でも挨拶をする。
しかしこういうときは電車内で座席を譲るかどうか逡巡するように、声を掛けようか迷っ
てしまう。
その知らないお婆さんを見ていたが結局目が合わなかったので挨拶しそびれた。

視線を再び墓石に戻したとき
「お宅は......?」
ふいに声を掛けられた。

当然無視だコノヤロー!
人の名を聞くときはまず自分から名乗りやがれ。
出直してこいやコラー!!
(↑心の叫び)

私「は....tailupです」(←苗字を名乗った)
お婆さん「ああ、ツネオさん(←他界した祖父の名前)とこのお孫さん....」
私「そう、そうです。いつもお世話になっております」(←なぜかビジネス挨拶)
お婆さん「道理で...。お顔が似てらしているから」

地元恐るべし!!

こんなことだったら先手を打って挨拶しておけばよかった。
挨拶しなかったことを激しく後悔した。

そんなこんなで炎天下の中、熱射病で倒れるかと思ったが帰宅するとちょうど午前10時。
合格発表の時間だ。

(↓以下の文章は結果を見る直前に書いた内容↓)
試験のときから結果は決まっているのに。
ダメならまた来年があることを知っているのに。
当日に墓掃除に行っても結果が変わることはないと知っているのに。

心臓がはちきれんばかりに脈を打っている。
この耐えようのない緊張感。
この耐えようのない不安感。
適切な言葉が見当たらない。
強いて言えばあまりの緊張に手が震えてうまく字が書けない。(※1)

(※1)この文章は紙に書いていた。

文章を書いていたら少し落ち着いていた。
部屋に吹き抜けるそよ風を感じる。
いい風だ。

**東京都教育委員会のホームページを見る**

PDFだった。
しかも字がいっぱい(※2)でスクロールに時間がかかる。

(※2)小学校の1次試験の合格者が多くて、受験番号がぎっしり書かれていた。

これはある意味拷問かも知れない。
小学校の発表者が終わらない。
(↑以下の文章は結果を見る直前に書いた内容↑)


私の受験番号はありませんでした。


これを読んでいる皆さんはひょっとして「不合格でもそんな気にしてないんじゃん?」
と思われているかもしれませんが、正直、今、泣きたい。
こうしてキーボードを叩いていると反省点ばかり思い浮かぶ。
一般教養で東京都の行政や教育行政について全く調べていかなかったのが災いしたのでは
ないか。
専門科目は物理は一通りセンター試験レベル勉強したが、生物や地学がほとんど手付かず
だったのが失敗だったのではないか。

この大量採用の時代に4回も試験に落ちるなんて。
このままずっと合格できないんじゃないか。
年齢もそろそろ上限に近づいてきているし。

教育に関する専門書を10冊以上読んで、自分の教育理論を構築してきたのに。
教育を通じて世の中に、日本のために役に立ちたいとずっと願っているのに。
なぜ受からない。

頭がボーッとして何かいているかまとまりのない文章になっている。
とりあえず今は何も考えたくない。
なにもしたくない。
この文章を読み返したくもない。

こんな愚痴ばかりの文章になって正直申し訳ない。
でも少しでも気持ちを吐き出して楽になりたかった。
本当にすみません。

気分が落ち着いたらまた楽しいネタを書きます。




香川県。
香川と言えばうどんの国。
むしろ"うどん"以外の単語を思い浮かべる方が難しいぐらい、香川の代名詞になってい
る「讃岐うどん」
これはひょんなことから1泊2日で香川へ特攻し、時間のある限りうどんを食いまくる
ことになった男4人の戦いの記録である。

◇出発前夜~なぜ香川に行くことになったのか

なぜ1泊2日で香川へ旅行に行くことになったのか。
書き始めれば不満タラタラな真実が掘り当てた温泉のように吹き上がってくるのですが、
そこは話の本質ではないので省略。
ただ最初に予定していた旅のメンバーの造反不参加により、直前で旅行プランが白紙と
なり、香川にうどんを食べに行く線で話がまとまったのが今から1週間前。

それからの気が動転したとしか思えない連絡のやり取り。
私は直前にプラン変更になったことにより旅の中止を進言。
しかし旅の企画者であるミズノ氏から「やっぱり四国へ行こう」という話から一度はまと
まったものの、うどんを食べに行く線でメンバーを集めた後に「やっぱり四国は調べが足
りないのでやめましょう」と動転した彼からのメールが......。

揺れる心情。
錯綜する情報。
もう何が決まっていて、何が正しいのやら。
その状況、筆舌に尽くしがたい。

一つ言えることは。
1泊2日で香川に行って帰ってくるだけの旅に、莫大な旅費がかかってしまったという
ことだ。

そしてそんな状況下にも関わらずうどんを食べるために集まった猛者は次の4人だった。

    旅の参加メンバー
  • 私・・・・・・・・旅の記録係。
  • ミズノ氏(♂)・・・大学の友人で今回も旅の企画者。水曜どうでしょう狂。
  • ヨコヤマ氏(♂)・・大学の友人。前回の旅で見事バンジーを飛び、私の中ではネ申。
  • ニムラ君(♂)・・・ミズノ氏の高校時代の友人。のぐちネ申を知る数少ない人物。

ニムラ君はミズノ氏の高校時代の友人で、旅の2日前に突然召還させられたようだ。
当然、私とヨコヤマ氏は今回初対面なのだが、ミズノ氏の話を聞く限り、のぐちネ申
よく知る数少ない人物らしい。
恐らく高校時代に"ミズノ氏-のぐちネ申-ニムラ君"のゴールデントリオでつるんでいた
ことは想像に難くない。彼は名古屋駅で合流する手はずになっている。

筆舌に尽くしがたい1週間でなぜミズノ氏が「香川+うどん」を提案したのかは、恐らく
「水曜どうでしょう」が多分に影響していると考えられる。
つい1週間前の8/1に水曜どうでしょうのグッズである「どうでしょう本 第2号」が発
売になり、その中でスタッフが四国で讃岐うどんを食べた話が特集されていたからだ。

その情報を事前にミズノ氏から聞かされていた私は、今回の旅もノーアイディアで望んで
しまってはミズノ氏の思うツボ旅は満喫できないと判断した。
気がついたら宮崎で海パン一枚で洗濯させられたり、バンジー飛ばされそうになったり、
着替えもないのに沖縄でカヤック乗せられたり(未執筆)、ロクでもないことばかりやらさ
れる
エキサイティングに富んだ旅になってしまうのだろう、と。
そして考えなしで望めば、ミズノ氏は「どうでしょう本 第2号」に掲載されているうど
ん屋だけを巡ろうなどと言い出すに違いないのだ。

そこで今回は地雷を踏まされないため事前に香川の知識を得るために、私の会社の同期で
あるイシイにアドバイスを求めた。
イシイの嫁さんが香川出身で、イシイ自身も香川に何度も足を運んでいることから彼に聞
いておけば、間違いはないと考えた。

そしてイシイはさすが私が見込んだだけのことはあった。
まず始めに行く前に買って読めと「恐るべきさぬきうどん-麺地創造の巻」(新潮文庫刊)
と「恐るべきさぬきうどん―麺地巡礼の巻」(新潮文庫刊)を薦めてくれた。

イシイ曰く
「エッセイだから、すぐに読める。だが、これを知らずに香川入りするのと知って香川入
りするのとでは、うどん観がかなり変わるのは間違いない。ベストバイではなく、むしろ
マストバイだ。」

ということらしい。

Best Buyではなく、むしろMust Buyだ。
この言葉に感銘を受け、旅の前日に本屋に走り2冊を即買い、夜通し読んだ(←読み切
れなかったけど)。
本の感想は今回の旅の本筋ではないので省略するが、
一言で言えば、行く前に読んでおいてよかった。そして旅先で大変役に立った本である ことは疑うべくもなかった。


・・・もっとも最初に「ベストパイではなく、むしろマストパイだ。」と読んでしまい
何で突然オパーイが出てくるのかサッパリ判らなかったことはヒミツだ。

さらにイシイはオススメの店情報も何軒か教えてくれたのだった。

ともかくこれで旅の準備は整った。
こうして今回の旅は幕を開けたのだった。

【今回オススメの書籍】

(つづく)




これまで噂でしか聞いていなかったが、昼ご飯を食べているときに主任のミヤヤマさんか
ら後輩のH君が長期休暇に入ったことを聞いた。

やはり噂は本当だった。

長期休暇━━━。
いくら夏真っ盛りだからと言ってバカンスのための休暇でないことは、このSnapDiaryの
読者ならお分かり頂けるだろう。

弊社は社員40名にも満たないベンチャー中小企業だ。
しゃちょーは未だにベンチャー企業だと思い込んでいるようだが、創立20年以上経つ会社
のことをベンチャーとは言わない。

長期休暇の理由はただ一つ。
鬱病としか考えられない。
記憶が確かならば、弊社における鬱病発症は自分以来およそ2年ぶりということになる。

実は今回のことは私にも関わりがある。
部署異動顛末記」(2005/03/09)でも書いたが、異動の話があったときに私が拒否した
代わりに異動したのがH君だったのだ。
きっと原因の一つは上司のエフ氏に違いない。
エフ氏と四六時中顔を突き合わせて仕事していれば、心がどうかなってもおかしくない。

先にも触れたが社員40名にも満たない企業の割には鬱病発症率は群を抜いて高いと思う。
ちなみに私の同期は全員鬱病・もしくはそれに近い状態で会社を辞めた。
それ以外にも何人もの先輩方が鬱病で会社を辞めたのを見てきた。
やがて自分も鬱病になりようやく回復した。

鬱病。
決して心が弱いからかかる病気ではなく、風邪と同様に誰もがかかる病気。
そんなことは百も承知。
だけど風邪になりやすい環境が存在するのと同様に鬱病になりやすい環境は間違いなく存
在すると思う。

私の友人が勤める会社は、友人から話を聞く限り、弊社より明らかに仕事はきつい。
友人は言う。
1ヶ月間毎週土日出勤。会社に3日間缶詰そして徹夜。
でも自分の後輩で会社を辞めた人間はまだいない、と。

「これは誰もが通り過ぎることだから。これでダメになる人はダメになるし、良くなる人
は良くなる」
この言葉は自分が医者から鬱と診断されたことを上司に報告した時の上司の言葉だ。
鬱は心の風邪。
そんなことは判っている。
けれど、それを"誰もが通り過ぎることだから"の一言で片付けてしまって良いのだろうか。

後輩のH君は自分の仕事はそっちのけで残業中に3時間以上も私とのゲームのくだらない
話に付き合ってくれるような、そんな気さくな男だ。
なんとか彼の力になってやりたい。
それは烏滸がましいことなのだろうか。

今はただ、後輩のH君が治ってくれる事を願うだけです。